鈴木章記念ケミストリーネットワークの創設について

  • 2012年06月08日
  • カテゴリー: お知らせ.
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このたび、本学生命科学部生命科学科において、「鈴木章記念ケミストリーネットワーク」を新設しました。

これは、有機化学の専門家のネットワークを活用して化学の情報を収集、発信するとともに、高校生やシニア世代の方々を対象とした公開講座やディベートを行うことで、地域社会の 安全安心の「生命の化学」を啓発することを目的に創設するものです。 また、別途、在学生向けプログラムも設け、研究職に尽きたいと望む人材の発掘、育成をおこなっていきます。

鈴木章

倉敷芸術科学大学特別名誉教授:鈴木 章

鈴木章記念ケミストリーネットワーク

ケミストリーネットワークの化学とは

有機化学(organic chemistry)を基盤として機能を付与する「生命の化学」を目指すネットワークである。

ミッション

有機化学の専門家ネットワークを活用して化学の情報を収集、発信するとともに、公開講座やディベートを通して、地域社会に安全安心の「生命の化学」を啓発する。

主たる対象者

  1. 高校生諸君
  2. シニア世代の方々

大学を目指す若者に、「生命の化学」の果たす役割、功罪を明確に認識・理解してもらい、より化学を楽しむノウハウをアドバイスする。また、シニア世代には化学を通じて生涯学習(生涯教育)のテーマを提供する。

その他対象者

  1. 化学全般に特に興味のある方々
  2. 化学の専門教育を受けた方々
  3. 化学の専門教育を受けており、特に化学実験に興味のある方
  4. 医薬候補化合物の設計、合成、探索に興味のある方

化学の専門教育を受けた方々、化学の開発・研究などに携わった経験のある方々には、更に深く学び、尚且つ化学を楽しむことができる機会を提供する。

公開講座やディベートで取り上げる化合物群:

有効化化合物:

  1. 医薬(抗炎症剤、抗がん剤、抗ウイルス薬など)、ジェネリック薬品
  2. サプリメント(ビタミン、アミノ酸、グルコサミン、ヒアルロン酸など)
  3. 香料(天然香料、合成香料など)
  4. 商品添加物(食品香料、食用色素、食品保存料など)
  5. 石鹸、洗剤、入浴剤など

要管理化合物群:

  1. 毒全般:単体(水銀、鉛、ヨウ素、セシウムなど)無機化合物(硫化水素、シアン化カリウムなど)有機化合物(生物由来:フグ毒など、合成物:VXガス、サリンなど)
  2. 麻薬(モルヒネ、ヘロイン、コデイン、コカインなど)、覚せい剤(アンフェタミンなど)、大麻(カンナビノイド)、脱法ドラック(MDMAなど)

活動内容

  1. 公開講座を通して、社会的に多用されている有効化合物群を深く理解してもらう。一方、要管理化合物群の持つ危険性を認識し、危機管理の意義を高めるよう、ディベートを行う。
  2. 化学の専門教育を受けた経験のある方には、より安全な実験化学(主に有機合成化学実験、有機金属化学実験)の実施方法を指導する。
  3. マイプロジェクトを立ち上げたい方には、個別に指導する(有機合成化学、有機金属化学の範囲で実施できるもので、プロジェクトは社会貢献できる可能性がある課題に限定、更に原則として研究機関は2年間を上限とする。
  4. 会社からの質問や相談、また委託、受託研究は随時受け付ける。

スタッフ

代表:萬代忠勝

萬代忠勝(生命科学部教授、工博、有機合成化学)
仲 章伸(生命科学部教授、工博、有機ケイ素科学)
奥本 寛(生命科学部教授、工博、有機材料化学)
佐藤恒夫(生命科学部教授、理博、有機反応化学)

アドバイザー

鈴木 章(北大名誉教授、理博、倉敷芸術科学大学特別名誉教授)
宮浦憲夫(北大名誉教授、工博、倉敷芸術科学大学客員教授)
辻 二郎(東工大名誉教授、PhD、東工大栄誉教授)

学外アドバイザー

スタッフ、アドバイザーの人脈を活用して、適宜要請する。

大学、製薬会社、化学系会社

Human Resource Development Program

設立趣旨

「鈴木章記念ケミストリーネットワーク」の在学生向けプログラムである。生命科学科の学生の中から、研究職に就きたいと望む人材を発掘し、一定の期間内に育成することが可能か否かを検証する。

目標

  1. 企業の研究職
  2. 大学などの研究職

強化分野

  1. 国語力
  2. 言語力
  3. 英語力
  4. プレゼンテーション力
  5. 研究力

トレーニング方法

  1. 国語力(新聞、科学雑誌購読、作文力、論評力、ファイリング)
  2. 言語力(ディベート、コミュニケーション力のトレーニング)
  3. 英語力(和訳、英訳、論文購読、英会話、英文手紙の書き方)
  4. プレゼンテーション力(学内研究発表、日本化学会や研究会にて発表)
  5. 研究力(有機化学実験技術の修得、マイプロジェクトの実践、実験レポートの作成、発想力の鍛錬)

試行期間(案):原則として1年生からスタート

4年~6年(修士まで希望の場合)

時間数(案)

半期で8単位分(ネットで半期90時間)、土曜日や夏期、冬季、春季休暇中の時間を活用して補充する。

スタッフ

萬代忠勝(専門:有機合成化学、有機金属化学、天然物合成)
仲 章伸(専門:有機ケイ素化学、有機金属化学、有機材料化学)
クリス ウォルトン(専門:コンピューターグラフィックス、native speaker)