学長挨拶
本学のホームページをご覧くださりありがとうございました。
1.本学の名称について
本学が倉敷芸術科学大学という名称にしたのは、水島臨海工業地帯がある「倉敷」、
大原美術館をはじめ数々の名所旧跡をもつ芸術の街、「倉敷」ということで大学をこの
名称にしました。芸術と科学の大学ということです。それが最近はコンピュータの発達
とともに、芸術も、観賞からインタラクティブ(相互作用)アーツへとすすみ「芸術科学」
という学会が誕生し、「芸術科学」が一つの学問分野になってきました。
従って本学は「芸術科学」を学んだ人材を養成する大学ということになります。
2.「もの作り社会」から「知識基盤社会」へ
20世紀までの「もの作り」は私たちの生活を豊かにしてきましたが、21世紀に入り、
そのしわ寄せは、廃棄物処理、環境汚染、エネルギー、資源枯渇、地球温暖化等利害
相反する問題を起こしてきました。これらの問題を解決するには、自然、人文、社会の
諸科学、コンピュータ、コミュニケーション等の知識を身につけ、対話をしながら、考え、
判断する知識が必要になります。その為、従来の「もの作り社会」は「考える知識基盤
社会の構築」といわれるようになりました。これには「芸術科学」という科学的な判断力
を身につけた人材を欠かすことができません。
これが知識基盤社会で必要としている「芸術科学」を身につけた人材です。判断力を
身につけるためには、諸科学とともに自然の美や芸術の知識を欠かすことができなとい
うのはカントや寺田寅彦等の著書でも明らかです。
本学はまさに少人数対話型教育でこの社会の要請に応えることのできる大学です。
3.入学して良かったと思える、社会の要請に的確に応える大学を目指しています
本学は入学定員420名の小規模大学ですが、教職員、教育施設設備の整った地域
になくてはならない大学です。是非一度キャンパスを見に来てください。
将来の方向がまだ決まっていない皆さんも、また学資等のことで進学を躊躇している皆
さんも、気楽に、是非相談においでください。
現在大学は全入時代といわれますが、これは顕在的受験生約50万人(全高校生120
万人のうちの約50%)のことです。OECD(経済協力開発機構)の世界の統計によれば、
世界の大学進学率平均は人口1,000人あたり36.1人です。日本は22.1人ですから
日本はまだ進学率(大学生)が低い方ですし、5年ごとのNHKの調査でも、親の78%は
子供にはせめて大学教育だけは受けさせたいと言っています。現在50%の進学率です
から少なくとも、もう20万人 は進学しなければなりません。私たちは文化国家を目指す
日本のために、この潜在的需要20万人の受け入れに真剣に取り組まなければならない
と思っています。本学には通学制と通年制があります。それを融合して学習する方法も
検討したいと思っています。
4.「学士」教育について
最近大学は学士教育課程の見直しを行い、学部中心の教育から学士教育を行うことに
なっています。その意味は、「学部」に所属して専門の知識を学び、大学を卒業するという
のではなく、世界に通じる「学士」として、身につけておかなければならない知識を学ぶこと
(学生は何を学習したか、何ができるようになったか)に重点を置き、従来専門として身につ
けた分野は大学院で行い、学部の専門はその基礎までにしようと言う考え方です。学部の
枠組みを緩くし自由にいろいろな科目を聴講できるようにします。
また,高校と大学の接続を密にし、高校生でも科目等履修生制度を利用して大学の授業を
聴講できるようにし、将来入学後はそれを大学の卒業に必要な取得単位の一部にしようと
いう計画を持っています。


