動物生命科学科:真備町での動物被災状況の調査


 2018年9月21日、ヤマザキ動物看護大学の福山貴昭先生に同行し、動物生命科学科の教員で真備町の動物被災状況の調査に行ってきました。倉敷市のトリミングショップで働いている女性に協力いただきました。

 予想を超えた出来事をお話いただきながら、真備町の自宅を案内していただきました。そこへいく途中、注意しなければ何も変わらない風景でしたが、よく見ると2階の窓が全壊し誰も住んでいないことがわかります。

 自宅に着くと、腐敗を防ぐために壁がはがされた家の中を笑顔で案内してくださりました。そして、避難の際の恐怖、母親と動物を抱えての自動車での水没直前の話を気丈に語ってくれました。動物の多頭飼育は、災害時に大変な状況が起こることを語ってくれました。また、自分の知人が流産した話をする時には、たまらず声が震え詰まってしまい涙を流していました。

 動物の保護施設を見学に行きました。トレーラーハウスが名古屋から運ばれ、多くの犬たちがボランティアの自宅で長期飼育されていたり、ペット可の仮設住宅やみなし住宅で生活を始めている状況でした。それでも、10月中は残った数匹の動物のお世話を継続するそうです。

NPOの多大な支援を受けて、善意により真備町の犬たちは守られていました。一方、外飼いの犬が多かったり、狂犬病の予防注射を打ちっ放しで登録などが行われていない、フィラリアに感染している犬が多数いるなど、多くの問題があったそうです。近隣獣医師や理解ある多くの獣医師により、大変な時期を乗り越えることができたそうです。そして、動物看護師たちも活躍したそうです。

 これから、あらゆる災害時に専門家が行動を起こせる体制作りや、飼育者が避難の時にどのようにペットと移動することが可能か知ることなど、これからも必要なことがたくさんあると思いました。また、学科としても、広く動物の現状を理解し、一般家庭での動物飼育の啓発に取り組む必要があると感じました。