第5回 「倉敷チボリ公園はなぜ閉園に追い込まれたか」
チボリジャパン株式会社元社長 坂口正行氏
5月21日に「おかやま倉敷学」の5回目の講義がありました。
講師はチボリジャパン株式会社元社長の坂口正行さん。
「倉敷チボリ公園はなぜ閉園に追い込まれたか」というタイトルで
お話いただきました。
残念ながら昨年の12月31日で閉園となったチボリ公園。
市民の憩いの場所としていつまでも存続してほしかったと
思う人々は多いのではないでしょうか?
新聞紙上でもいろいろな議論が交わされたことは
記憶に新しいところですが、その元社長が自ら内情を語る
ということで当日は学外から大勢の方が聴講にみえました。
観光学科一年生も大変興味を持って講義に望み、活発な質問が
飛び交いました。坂口さんの作成した講義要約には
チボリ公園誘致活動から開園当初の賑わいを経て、再建模索
そして事業の撤退までの推移が全て盛り込まれていて
大変理解しやすいものとなっていました。
講義中は多社の報道の方々が取材をされ、いつにない緊張感が
ありましたが、その中で坂口さんの真剣な思いが感じられました。
<学生の感想文>
・チボリ公園はチボリジャパンが県と連携して成り立っていた。しかし多くの犠牲を受けやはり行政のやり方が間違っていると学んだ。前門の虎“デンマークチボリ社”後門の狼“岡山県”との戦いであったと今振り返って見ると感じられる。倉敷チボリ公園は新たな努力により生まれ変わることを望んでいる。
・チボリ公園には一回しか行ったことがないけれど、チボリ公園ができる前もできた後もいろいろな問題があったことを初めて知りました。チボリ公園を閉園するかどうかについて、賛成・反対どちらの意見も多かったと思うけれど、累積損失が150億円でどうしようもなかったのかなと思いました。
・県は補助金を出しすぎであると思った。
・チボリ公園の閉園は簡単にできないことだと思う。
・私はチボリ公園に行ったことはないけれど、チボリ公園についての人々の色々な考え方は面白いと思う。
・チボリ公園は最初から無理のある計画で、さらに計画性がなくて閉園されたと思う。
・チボリ公園で色々なお金や人が動いて遂に閉園されたのにはとてもびっくりした。
・チボリ公園が出来たのは元々無意味なことだと思う。テーマパーク・観光自体に多くの税金を使うほどの必要性がある場所なのか、初めによく考えて作れば良かったと思う。
・チボリ公園は倉敷の観光名所の一つだったけれど、チボリ公園が閉鎖され、観光名所があまりなくなり、倉敷は何か工夫していかないと観光客が減っていき、さびれていくのではないかという不安があります。ですからチボリ公園の跡地を何にするかが倉敷を再建するキーポイントだと思います。
・チボリ公園は最初からいくつもの問題があったということがわかった。結局は引き際が大切なのかと勉強になった。
・多額の損失金に大変驚いた。国際ブランドを堅持して運営するのは大変なことだということが分かった。公共性と収益性を共立することは難しい。
・大きな赤字になっていたということに驚いた。元々は困難なビジネスモデルで、今後も再就職の問題が残っている。