第8回 「ツーリズムと倉敷の伝統文化」
     倉敷市文化財保護課学芸員 吉原 睦 氏






6月11日に「おかやま倉敷学」の8回目の講義がありました。
講師は倉敷市文化財保護課学芸員の吉原 睦さん。
「ツーリズムと倉敷の伝統文化」というタイトルでお話いただきました。

吉原さんは民俗学がご専門ですが、今回の授業では
倉敷市近郊に現在も伝えられる祭礼や儀式を取り上げ、
倉敷独自のツーリズムと変遷についてお話いただきました。

観光のために伝統を用いることが“伝統の破壊”に繋がる危険性を
はらむことは、学生にとって興味のあるテーマでした。
特に様々なスタイルの祭礼に留学生の関心も高かったようです。
倉敷市に生まれ育った学生にも、改めて自分達の住む地区の
宗教的行事の意味を深く知るよい機会になりました。




<学生の感想文>


・このテーマは難しいけど、関心があったので面白かった。さらに詳しく調査したいと思った。

・“輪くぐり”という、宗教や信心の違いを超えて行う行事が不思議だと思いました。美観地区に沢山の伝統があることを初めて知りました。この伝統をアピールして観光に生かすことができればいいなと思いました。

・日本には本当に神が多いのでいつも驚く。こんなに多くの神を皆信じているのだろうか。韓国と違うから面白いと思います。

・観光客に受けるように電灯を代えるのはよくありそうな話ですが、それをしたら伝統というよりもただの楽しみ、ただのお金集めの方法になると思った。

・木野山様を祭る方法はとてもユニークに思えて面白い。多くの家が木野山様をすぐにパスしてしまうと一年間に何回も同じ家に祭ることになるのか気になりました。

・祭り寿司は今ではいつでも食べられるけど、昔は春と秋の二回しか食べられないご馳走と聞いてびっくりした。

・江戸時代の本居宣長が古代の神々の世界の解明、霊魂観、世界観の解明をしたことを初めて知った。写真付の資料もあり分かりやすかった。

・倉敷には色々な祭りが沢山あることが分かり大変勉強になった。

・日本の古典・古代史、片田舎の古い習慣の中に日本固有の文化を求める視点があるということが分かった。

・伝統文化というのは庶民から始まったものであるということを知りました。そして民芸には自己矛盾があって、本来の民芸というものが人々に伝わっていないのではと思いました。