第4講  落体の法則と万有引力

(その2) 万有引力と月の落下=@

 ニュートンに「重力の性質」を解決しなければならない問題≠ニ気づかせたのは,彼より50年ほど前にヨハネス・ケプラーが発見していた惑星運動についての基本法則 ――今日「ケプラーの3つの法則」とよばれているもの――であった。

とくに惑星の軌道半径と公転周期を関係づける第三法則をどうやって説明しようかと,ニュートンは重力の距離との関係について考えをめぐらせたに違いない。

やがて,どんな二物体のあいだにはたらく力にも,距離の2乗に反比例する一般性があると推測することができた。ケプラーの第三法則を29日周期で地球のまわりを公転する月に適用してみることで,ニュートンはこの考えに確信がもてた。もう一つの注目点は,二物体の各質量に比例して力が働く,と考えたことである。 この法則は次のように表現できる。

万有引力

 町民運動会のトラック競走でコーナーを曲がりそこね,さかんに声援をおくる客席に突っ込んでしまう《昔青年》がいる。大変ほのぼのとした情景だが,これは慣性の法則にしたがって体がまっすぐ進むからにほかならない。もし運悪く<Rース通りに曲がってしまったならば,それは曲率中心に向かって“落ちている”ことなのだ。

月は地球から一定の距離を保ちながら公転し続けているが(円軌道として構わない),それは明らかに“落ちている”と云うべきなのだ。ちょうど,地上でモンキーハンティングの話題があるのと同じことである。


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