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 (続) 21世紀によせて 
A. 地球社会のなかで

 従来べつのものと考えられてきた“(順当な)経済的成長”、“エネルギー資源確保”、および“地球環境保全”の3つを、私たちは互いに深く関係し合う、ひとまとまりのキーワードと考えることにした。

人によっては、これらを3EEconomyEnergyEnvironment )とも呼ぶようだ*)。私たちが『エネルギー資源』というとき、多くの場合、動力源としてのエネルギー資源を指すが、時と場合により食料資源や物質資源までも含むことがある。

一方、『生物圏の持続的な開発の研究』の中心人物であるウィリアム C. クラーク(米科学アカデミー地球変化委員会のメンバー)は、“エネルギー資源確保”の代わりに“人口抑制”をあげて、‘地球を管理するための3つの努力目標’を提唱している。なぜ地球を管理する必要があるのかについて、彼は、

「私たちの子孫の需要を損なうことなしに、現在の需要を満たすような社会的、経済的、政治的発展を成していくこと」(持続可能な開発)

が最重要であると主張する。エネルギー資源と人口爆発のいずれを問題とするかについては、意見の分かれるところであるが、私たちはこの論争には深入りしない。

 個人的理解にとどまらず、社会は多くの人々の共通認識を獲得しながら動いていく。たとえば、『人類は原子力の平和利用を止めることは出来ない』と考えている人々は、生存のための環境保全を真剣に考える市民の理解を得なければならない。そして『人類は原子力に頼らないでエネルギー資源を確保する必要がある』と考えている人々にはもちろん、原子力に依存しない文明はありえないと思いこんでいる市民の理解が必要だろう。

エネルギー問題だけ、あるいは環境問題だけというふうに各々独立に考察したり、意見を主張しあう状況はこの原理を無視したもので、あるべき社会の姿からほど遠い。原子力か環境保全かというような対立の構図は、双方が自分に見える一側面しか見ようとしないところから生じやすい。

今日、生活型環境問題の顕在化にともない(「国立環境研究所」参照)(とくに、地球環境研究センター『地球環境研究の総合化』)、3つのキーワードは一括して扱うべき問題と考えられる。3者は相互に牽制しあう関係にもなっている。

 1996年度以来、2年次のゼミでは地域の生活文化と自分自身との関わりに注目した。最初の年は「地域社会と父親の復権」、2年目は「地域の文化」、そして3年目は「私の活動」と、いずれも青年として地域社会をどう見ているかがまとめられている。

1996年度には、2年次生の意見も取りいれて食糧問題や地球温暖化などを勉強した。たくさんの出版物の中から手ごろなものを選んで読み、討論を進め考えを深めてきた。するとエネルギー資源をいかに有効に利用するかという課題に行き着くこともわかった。地球環境やエネルギー資源の常識を養うことができ、文章で自己主張することもできるならば、一応これで良しとせずばなるまい。

<<「社会とエネルギー資源」第1講minimum>> 現在、石油の可採量と可採年は地球全体で各々どれくらいと考えられていますか。石油の『究極の可採年』からすると、人類は将来のエネルギー源として何に依存すればよいのでしょうか。また、われわれの生活様式に関することで何かよいアイデアがありますか。以上のことがらについて、全体で400字程度の小論文にまとめなさい。図表は説得力を増す目的で付けてもよろしいが、字数としては数えないことにします。(all)
ついでながら『3つのR』というのは何を表すかについても、調べてみなさい。3つのうち1つはリサイクル≠ナす。(all)

もう一度

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