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 (続) 21世紀によせて 
D. 脱化石燃料社会へ

 しかし、化石燃料(石油、石炭、天然ガスなど)を燃やしたのではそうは行かない。二酸化炭素の還元処理は、高効率CO2技術の実用化いかんにかかっている。現在のところ森林や珊瑚礁にまさる還元処理場は存在しない。しかも困難は技術上の問題だけにとどまらない。いまや二酸化炭素の排出量 は、地球60億人のあいだで大きく不平等になっており、温暖化防止問題は、国際政治舞台でのかけ引きに利用されかねない状況にまで来ている。
1988詳細 1994詳細
二酸化炭素の一人当たり排出量(1988)→詳細 二酸化炭素の一人当たり排出量(1994)→詳細


過去25年間の動きをたどってわかることは、OECD諸国の中で日本だけが例外的な増勢を示していることだ。それは各国ごとに総量で 見ても、一人当たりで 見てもはっきりしている。この原因を突き止めることが、エネルギーの利用を考える上で大変重要になってくる。

 太陽熱、太陽光などの自然エネルギーは、クリーンエネルギーの代名詞となっている。太陽電池や風車の製造過程では二酸化炭素が排出されるが、製品化された後の使用段階では化石燃料よりもはるかにクリーンだ。原子力発電は、現代の大量エネルギー消費社会を象徴している。放射性廃棄物処理の問題等大きなリスクはあるが、現状では脱温室効果ガス発電として大きな存在である。

 バイオマス、自然エネルギーの利用割合を高めるのに次いで有効な環境対策となると、燃料電池などの新エネルギー源を開発すること、自然エネルギーの利用率を引き上げること、化石燃料は55%−60%台以上の高効率で利用すること――電気自動車、天然ガス車や、ハイブリッド車の性能向上と普及をはかることなどがある。実際これらは各界から提案され、あるものは実施に移され、あるものについては更なる高効率化の研究や、大量生産のための企業努力がなされている。

この“minimum”の解答は第4講時に提出してください。
<<「社会とエネルギー資源」第2講minimum>> エネルギーとは何か?という問いに対して、どのように答えるのがよいでしょうか。広辞苑(岩波)と物理学辞典(倍風館)に記載されている説明のほかに、どのような的確な説明ができるか、各自で辞典等を調べてみなさい。(all)
<<第3講minimum>> ハードエネルギーパスとソフトエネルギーパスとを対比させながら、各々の意味を説明し、具体例をあげなさい。(all)
また、テキストのP.11にある表《エネルギー資源とエネルギーの形態》についても、ハードかソフトかの区別を確認しなさい。(all)
かつてわが国には石油危機(オイルショック)という出来事がありました。何を原因として、どんなことが起こったのですか。様々な社会的側面から分析して、ふたたび同じような出来事に出会ったら、あなたはどうしますか。それとも、日本の社会は同じようなことが二度と起こらないように対策をとっていると思いますか。(all) (註:“all”は全員レポート提出の意味です。“all”以外に番号で個人を指定する場合もあります。)


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