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| ◆ ◆ ◆ (続) 21世紀によせて ◆ ◆ ◆ |
| G. | ライフサイクル・アセスメント |
ジュネーブに本部をおく民間組織の国際標準化機構(ISO)は、環境を重視した活動をめざす企業、自治体、および民間団体のための環境規格「ISO規格14000シリーズ」をつくった。
環境を気遣う行動(環境庁調査項目から) @ 再生紙などのリサイクル商品を購入 A 食用油や食べかすを排水口から流さない B 節水に気をつける C 買い物の過剰な包装は断る D びん、缶はリサイクルに回す E 節電に気をつける (その他省略) この規格は、企業などの経営陣に大気や水の汚染防止、省エネルギー・省資源、廃棄物削減など、環境負荷軽減の経営システムづくりを求めたものである。
ISO規格には役所のお墨付きはない。ただ規格取得者による『自然環境にツケを回さない』で済ませようとするかどうかの判断のみが有効である。
取得者には、環境をいたわる実践から点検まで改善の努力が求められる。公正な判断のためには、原料の採取から製品としての製造、消費を経て、破棄されるまでの間の環境負荷の程度が重要になる。これを数値で表したのが「ライフサイクル・アセスメント(LCA)」だ。消費者としても客観的な判断ができれば製品を選択しやすいだろう。
すでに日本でも、たとえば家電製品メーカーが洗濯機の脱水槽を節電に貢献するタイプのものに換えて製造したとか、あるいは製缶メーカーが汚泥や二酸化炭度の排出を抑制した工程を採用したり、缶の内面に防食被膜処理をする工程も有害ガスを排出しない方法に変えたなどの実践事例がある。
さて最後に、暮らしの中で比較できる身近な例をあげておきたい。使い捨て社会を『市民感覚の雑誌』で見直そうという試みが、廃棄物学会の市民編集誌である。その1997年版(創刊号)にある高月紘氏(編集委員長で京大環境保全センター教授)の数値データを使わせてもらい、グラフに表したのがこれだ。
グラフの中で、たとえば「こぼれたコーヒー5mlをふき取るのに、使用したティッシュが5g、台ふきを洗うのに1回2gの水道水を使うとして、10回の操作での出費を計算」している。
同様に「てんぷら油100mlをふき取るのに100gのペーパータオルを使用し」「1日10回、2年間にわたっておむつを取り換える」としている。
なお、これらの生活行動が汚す水の生物化学的酸素要求量(BOD)で環境負荷を見積もっている。
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