| ◆ ◆ ◆ | 地球資源とリサイクル | ◆ ◆ ◆ |
| B. LCAの主役たち |
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善玉リサイクルの促進めざして 〜環境負荷ということ〜 |
〜飲料空き缶・空き瓶の例をもとに〜環境に配慮した企業行為がまさに省エネルギーともぴったり噛み合う好例があります。営利にかなうことは企業にとって言わずもがなの条件です。
1缶あたり環境負荷
水使用量 汚泥排出量 CO2排出量 従来法(アルミ) 0.15t 0.8g 1.7g 従来法(スチール) 0.14t 0.8g 2.0g 新製法 0.00t 0.0g 0.8g
製造業者が自家発電を採用する際、コジェネレーション(熱電併給)システムを取り入れる、ファーストフード産業、ホテル、地方自治体などが、生ごみを微生物の働きで自然に帰す、または乾燥固形燃料化のシステムを採用する、あるいはまた、缶製造業者が汚泥や二酸化炭素の発生を抑制する行為などがそれです。
このような行為がどの程度環境に「やさしい」かを数値化する手法を、LCAといいます。製造業部門では、製品の改良にLCAを活用する動きが活発です。たいへん好ましいことですが、消費者も省エネ志向からその動きを歓迎する傾向があるのです。
私たちの日常行動も、直接または間接的に環境負荷と関係しています。
などです。この中で消費者にもできることは3、4、5、および6などでしょうか。毎日新聞社が創刊125年記念事業の一環としてプッシュした「21世紀危機警告委員会」のいろいろな活動報告や、97年2月20日に開催したシンポジウム「緑の惑星の未来 ―― 生物圏に安全保障を」で採択した「東京宣言」とその各論実践篇である「125の提案」*なども参考となるでしょう。
- ビルの建造に際しては耐久年数の長いものを選ぶ、
- 事業所の自家発電等でコジェネレーション(熱電併給)システムを採用する、
- 生ごみを自然に帰すか、乾燥固形燃料化する(その際電力消費が多くないことが必須条件です)、
- 飲料缶をなるべく利用しない(缶製造で発生する汚泥や二酸化炭素を抑制する工法を採るのは企業です)、
- おなじ車を利用するならクリーンカーや省エネカーを利用する、
- 再生紙製品を積極的に利用する(その分、天然パルプ製品の消費を抑えなければ意味がありませんが)
文献*:「環境の世紀へ〜地球・市場・人間の共生」の巻末にある資料(毎日新聞社刊1997)
リサイクルしたほうが省エネルギーや環境保全にとって良いという例は、数多くあげることができます。ビールびんのリサイクルは、その最たる好例であるし、また飲料用缶やペットボトルも社会的なシステムさえ整備されれば、善玉リサイクルになりうるでしょう。注目すべきことに、アルミ缶を鉱石から精錬して造るのに比べて再利用ではエネルギー消費量がわずか3%ですむ、つまり製造にかかるエネルギー消費だけに注目すれば97%の省エネということです。しかしアルミ精錬工業はもともとが電力食いです。飲料缶の利用が増えれば、それだけ発電その他にともなう環境汚染または破壊が進行するということは留意すべきです。

リサイクルが必ずしもすべて環境にやさしいとは限りません。リサイクルの善し悪しは、@システムの全過程が営利事業として成り立っていくかどうか(つまり過度なボランティア依存でないこと)、A全体としてエネルギー消費量を軽減することができるかどうか、ということだけでは決められません。この二つの観点に加えて、総体的に二酸化炭素排出の量を抑えることができたり、そのほかのB環境に対するさまざまの負荷を軽くすることができるならば、そのリサイクルは善玉リサイクルということができます。
アルミ缶のリサイクル率はこのように向上してきてはいますが、将来へ向けての課題が全くないわけではありません。とくに大きな意義を持つことを理解しやすい@とAの観点に立っただけでも、缶を製造する側からはリサイクルしやすい形状への統一が、また消費者の側からはデポジット制度並のシステム構築が望まれる、とわかることでしょう。
みなさんは、以上の分析手法をペットボトルにも適用して、まとめてみると理解が深まるでしょう。さらに興味があれば、なぜ古紙を中心とした地域の廃品回収では雑誌や牛乳パックが含まれていないのかも考えてみてください。





