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産業科学技術学部 ソフトウエア学科 村山公保



1. このページは誰のため?

このページは、普段、LaTeXを愛し、LaTeXでしか文章を書かないのに、 といわれて困った人のためにささげるツールのページです。

2. ツールの作成動機

私は、ほぼ毎日、XEmacs + LaTeXで文書を作成しています。そしてもはやXEmacs + LaTeXでなければまともな文章を書けなくなってしまいました。ですが出版社からは、「LaTeXでは組み版できない」とか、「最初はLaTeXで組み版をする予定だったが、図が多くなったため通常の組み版に変更する」のようなことを言われてしまいます。

しかし、自分はLaTeX以外では文章を書けないし、書きたくもないし、いったんLaTeXで書いてそれを手作業でテキストに変更するのもやりたくありません。最初からテキストで書くのはとてもできません。

そもそもLaTeXを使って文章を書いている最大の理由は、

だからです。LaTeXなら細かい箇所はLaTeXが自動処理してくれるし、プログラムを書いたり、Makefileを作って特定の作業を自動化するのも簡単です。そこで考えたのは、LaTeXのソースファイルをテキストに自動変換できないかということでした。この処理に近いツールとしてはdvi2ttyがありますが、そのまま提出できるようなテキスト出力を生成してくれません。生成されたテキストファイルをかなり修正する必要があり、そのような作業はとても手作業ではやりたくありません。(自動的にやるのもかなり難しいと思います)

そこで、1998年3月、マスタリングTCP/IP第2版の改訂作業をしたときにこのツールの最初のバージョンを作成しました。出版社には、LaTeXで作成して、テキストに変換して提出することを最初から伝えていました。それで、原稿締切日が近づいてきたとき、最初はdvi2ttyの出力結果を整形しようと思いましたが、それよりもオリジナルのLaTeXファイルから変換した方が簡単で、かなり良質なテキストファイルが生成できることが分かりました。(ちなみに、そのときはPowerBook2400cを使い、MacOS上のNitemacs、pTeX、MacPerlですべての作業をしていました。今は、iBook(Dual USB)でMacOS Xを使う環境に移行しようとしていますが、まだ完了していません)

3. ツールの配布に際しての注意事項

このツールは自分個人の作業のために作ってきましたが、最近、要望が強くなってきましたので公開します。本ツールはフリーウェアにしますので、自由に使ってもらって構いません。ただし、商業出版活動に利用した場合には、その出版物を1冊いただけると、とてもうれしく思います。

本ツールはLaTeXのファイルをテキストファイルに変換する作業を「手助け」するためのものです。出力結果の品質は保証できません。出力結果に不具合がないかどうかは、出力結果を利用する人が必ず確認してください。このプログラムを使用した結果、出力結果に不備があり、そのために損害が発生したとしても、作成者は責任を取ることはできません。使用するときにはご自身の責任管理のもとで十分に注意をしてください。

なお、このツールは、LaTeXの文章の書き方によっては、予想しないような出力結果になる可能性があります。この点をふまえて、今後、仕様の見直し、バグ・不具合の修正、きたないPerlスクリプトの美化、マニュアルの整備などの作業を行うつもりです。しばらくお待ちください。

4. 機能と制限事項

次のような機能を持っています。 次のような制限事項があります。

4. ダウンロード

5. インストール方法

UNIX環境を前提に書きます。 などのようにして、ファイル名の変更、実行属性の設定などをして、パスが通っている適当なディレクトリにコピーしてください。 perlプログラムの絶対パスが/usr/bin/perlじゃない場合には、latex2txt.plの1行目を修正してください。

6. 使用方法

latex2txtを実行する前に「.aux」が正しく出力されている必要があります。 次のコマンドを2回入力して「.aux」を正しく生成してください。 latex2txt.plを実行するときには次のように入力してください。

「ファイル名.tex」と「ファイル名.aux」が読み込まれ、処理が始まります。章や節、図や表の参照番号などは、「ファイル名.aux」をもとに埋め込みます。inputなどを使用して、他のファイルを読み込んでいる場合でも正しく処理します。(inputの中からさらにinputで読みくんでいても大丈夫です。)

画像ファイルの張り付けについては、現状ではpsboxにしか対応していません。他のマクロを使用している場合にはlatex2txt.plを自分の環境に合わせて修正する必要があるかもしれません。

出力ファイルはつぎの2つになります。