倉本 幸知

日本画

「絵本の夢」

倉本 幸知

日本画

「絵本の夢」

interview

Q

どんな作品をつくっていますか?

A

自分らしい日本画

日本文化の素晴らしさを若者に伝えることができる、斬新な日本画を描いた屏風作品を目指しています。古くからの作法を参考にしつつ、現代的で自分らしい日本画を描くことを考えました。

Q

このタイトルにした理由を教えてください。

A

絵本的なおもしろさ

子供のころから絵本が好きで、絵本に関わる作品を作りたいと思いました。屏風の構成は絵本に似ていると気づいて、次のページに進むと、もっと素晴らしい世界があると思わせる作品にしたいと考えています。この絵にはストーリーがあり、女性の好きなケーキが夢に出てきて癒されています。けれど、孤独も感じていて、夢から目を覚まし、次のページの未来に進むことで、成長が待っています。見る人にそんな癒しと勇気を受け取ってもらえる絵を目指して、この題名にしました。

Q

次のページを書くとしたらどんな内容にしますか?

A

人生のステージ

次のページでは、絵の中の女性が仕事をしたり、新しい家族ができたり、次の人生のステージをイメージして、元気でがんばっている姿を描きたいです。

Q

作品のこだわりを教えてください。

A

夢の中にいるような空気感

見る人に、女性の気持ちや考えていることが伝わるように、試行錯誤しました。また、夢の中にいるような空気感を表現した、背景の部分にもこだわりました。ぼかしの技法を使い、優しい霧がかかった雰囲気を表現することを目指しました。また、よく見たら、車や花など、様々なものが隠れているところもあります。来た人にぜひ近くで見てもらいたいです。

Q

苦労したことはありますか?

A

自分で作る絵の具

背景作りに苦労しました。何度も重ねて絵の具を塗ったのですが、濃度の調節が難しかったです。絵の具を自分で作るのですが、膠と水の配合が少し変わるだけで違う表現となってしまうので、その感覚を掴むのに苦労しました。

Q

自分らしさが表現されているところはありますか?

A

癒される淡い色

絵を見た時に癒されたり、頑張ろうと思うのが淡い色を使った絵でした。淡い感じの色合いが締麗に見れるように意識しています。

Q

後輩へのメッセージをお願いします。

A

悔いが残らないように

大変ですが、4年間の集大成なので計画的に悔いが残らないように頑張ってください。