キョ テイケン

ガラス

「The world life - 成長の記憶」

キョ テイケン

ガラス

「The world life - 成長の記憶」

interview

Q

どんな作品を作成していますか

A

生命力

砂漠のサボテン、氷河の植物、枯れ木のキノコ、深海のサンゴなど、過酷な環境で生きる生物の生命力を、ガラスで表現しています。カラフルな色が私たちに与える視覚的な感覚のように、美しく、多彩で、成長した記憶を内包した作品です。

Q

このタイトルにした理由を教えてください。

A

美しさと厳しさと成長

4つの生物をガラスによって異なる形状で表現し、水や氷の世界の中にある生命力を感じてもらいたいと思っています。自然の世界の厳しさ、美しさ、成長をテーマにしたタイトルです。

Q

苦労したことはありますか?

A

形にすること

アイデアを、形にすること、表現することに苦労しました。ガラスは、温度の変化や形状の制御が難しく作品が1つのミスで台無しになることもあります。その点においても苦労しました。また、夏は吹きガラスはとても暑く、冬は研磨の作業で水の扱いがとても冷たく、身体に厳しい制作環境で苦労しました。

Q

こだわった部分はありますか?

A

それぞれの世界の美しさ

吹きガラスとキャストの2つの技法、色彩のバランス、美しさと過酷さの表現にこだわりました。伝えたい内容は作品の表面だけでなく、社会問題にも目を向けてみました。例えば身体障がい者や、うつ病の患者の例です。彼らが見ている世界は、私達にとって厳しく過酷に思えますが、過酷に思える世界にも、その世界の美しさや成長があるのではないかと思っています。そこを表現できるようこだわりました。

Q

作品を制作して成長したと思えることはありますか?

A

専門知識と技術

吹き場での道具の使い方や、キルンでのガラスを溶かす温度設定などの知識や技術を、より深く身につけることができたことです。

Q

この作品を作ろうと思ったきっかけは何ですか?

A

生命の素晴らしさを

生物の生命力の強さを、色々な人に感じてもらい、素晴らしさを知ってもらいたいと思ったからです。私たちからは、様々なハンデキャップを持つ人たちの世界は厳しく過酷に思えますが、彼らは自分の世界で最高の花を育んでいるかもしれません。砂漠でも美しい花を咲かせるように、彼らの生命力は私たちには手の届かないものかもしれません。

Q

後輩へのメッセージをお願いします。

A

挑戦と成長の連続

作りたい作品を一生懸命作り、なりたいものを見つけて、それに向かって頑張ってください。
人生は挑戦と成長の連続です。失敗や困難があるかもしれません。しかし、それはあなたを強く成長させるチャンスでもあります。失敗は恐れるものではなく、学びの一環として受け入れ前進してください。自分自身を大切にして、趣味や休息も大切にして、バランスを取ることが重要です。健康な心身を保ちながら、より良い未来に向かって歩んでいってください。