豊田 心

映像・放送

「hail(ハイル)」

豊田 心

映像・放送

「hail(ハイル)」

interview

Q

どんな作品を作成していますか

A

近未来と生活感を感じる3DCG

フルCG・3Dアニメーションを制作しています。自分が感じているカッコイイ世界観。近未来でありつつ、生活感を感じる古臭さも混じった世界を作りたいです。そして、社会風刺を交えたものを考えています。未来になっても、変わるものと変わらないものがあると思っていて、そのような世界を制作したいです。

Q

このタイトルにした理由を教えてください。

A

みんな優しくなればいいのに

歓迎する、迎えるという意味の言葉です。お互いの考えを認め合える世界を示しています。自分の中の正義を相手に押し付けなくていいのに、そこに属さないといけないという風潮があります。そこに疑問を感じていて、それをテーマにしたストーリーを考えています。みんな一度立ち止まって、優しくなればいいのにと感じています。

Q

苦労したことはありますか?

A

セリフは問題提起

3年の後期で初めて面白いと思えて、まだ始めたばかりで、技術面で苦労しています。説教臭くならないように、その部分のバランスを保つのに苦労しています。メッセージ性が強すぎる映画は、怒られてる気分になることがあります。セリフは問題提起であって、押し付けにならないようにすることにも、苦労しています。

Q

こだわった部分はありますか?

A

意味があるものにする

カッコイイことが大事だけれど、意味があるものを入れることにこだわっています。主人公は黒鬼です。鬼の語源が「隠ぬ(おぬ)」で、認められないもの、歓迎されないものといった意味を含んでいます。「黒」は疑うという意味や隠されたものという意味を持っています。このように主人公には正義ではない意味を持たせています。

Q

これらの発想はどこから出てきましたか?

A

どんどん調べていくこと

ネット上の情報をリンクして調べていくと、途中で関係ないところに逸れても、最初と最後が繋がったりすることがあります。それが、とても面白かったです。とにかく、気になったものをどんどん調べていくことで、発想が生まれていきました。

Q

作品を作る中で成長したこと、
大切にしていることはありますか?

A

作りたいものが増える

3Dという新しい表現に触れることができて、全てが楽しくて新鮮でした。やればやるほど作りたいものが増えるし、成長していくように感じています。そして、作ることで楽しめることを、大切にしています。制作の中に楽しいことを見つけることで、モチベーションを上げることが出来ます。どうしてもモチベーションが無くなってきたら、一旦休むことも大切だと感じています。

Q

後輩へのメッセージをお願いします。

A

とにかく、たくさん作品を見る

3年の後期にすごく気になる作品を見つけて、自分も作れるようになりたいと思い、それでやっと3Dを始めることができました。だから、そういう作品に出会えるよう、とにかく、たくさん作品を見るのがいいと思います。
3Dは何回もリメイクできて、世界を納得いくまで、作り直せることが、自分に合っています。3Dに今の段階で触れておけば、今後も楽な気持ちで関わることができると思います。僕はそこに気付けて本当によかったです。