デザイン芸術
ファッション・テキスタイルコース
INTERVIEW
Q.
どんな作品を作成していますか?
A.自分の人生を題材に
自分の人生を題材にした舞台衣装
「自分の 22 年間の人生を題材にした仮想舞台作品で 4 幕の物語を綴る」という設定を置き、その仮想舞台で語られていく人生の様々な場面を表現した舞台衣装を制作しています。
Q.
このタイトルにした理由を教えてください
A.「軌跡」
タイトル「短く尊きtrajectoire」
「trajectoire」はフランス語で「軌跡」を意味します。“どれだけ短くても己で尊いと思うべき、我が人生の跡”という想いを込めて名付けました。作品を見てくださる方々も個々人の歩んできた軌跡をふと思い返し、「長さなんて関係なく、人生って尊いものだ」と改めて実感するきっかけになるといいなとも思っています。
Q.
苦労したことはありますか?
A.同時進行の制作
4着同時に制作を進めること
今まで最高で2着同時に制作したことしかなかったので、着数が倍になると制作のハードさが一気に増すと実感しました。それに加えて今回の作品はただ衣装を複数作るというものではなく、衣装に使う素材から自分で製作しているので、着実に
4着全てを同時に制作していくことにとても苦労しました。
Q.
こだわった部分はありますか?
A.素材選びでオリジナリティを
既存素材と独自素材の融合、複雑な技法を衣装に取り入れること大学で染織技法を新たに学び、一から素材を生み出すことにとても興味深さを感じました。そのため、既存の素材と衣装ごとに製作した独自素材を使い分けて衣装制作し、よりオリジナリティを出すことにこだわっています。またこれまでに身に付けた技術を最大限に活かし、複雑な造りを衣装に多く取り入れることで、どのような構造で作られているのかを不思議に思ってもらえるようにすることにもこだわりました。
Q.
この作品を作ろうと思ったきっかけはなんですか?
A.人生の区切り付けに
自分自身が「変われた」と気付いた瞬間過去と比較し良い意味で変われた自分に気付いた瞬間があり、「今の自分がありのままの私」として心に留めておく為に、ここで一区切りつけたいと考えたのがきっかけです。ちょうどこの 1 年が最後の学生時代になるということもあり、人生の区切り付けに相応しいと思ってこの作品を制作しようと決めました。
Q.
ご自身のこの作品の満足度はどれくらいですか?
A.今の自分には満点を
今の自分にとっては満点をあげたい!
いつでも自分には厳しく評価をしたいところですが、細かいことは一旦置いてとりあえず大満足!ということにします。もう少し上手くできたかもしれないということが本音ではありますが、「今の自分にとっての節目として、学生時代最後の大作を作り上げる」という当初からの目標を達成する為に、ここまでやり切ったのは確かです。自分を労う意味も込めて“大満足の作品”だと思います。
Q.
後輩へのメッセージをお願いします
A.やりたいことなら頑張れる!
「やりたいこと」なら頑張れ!
約丸 1
年の期間をかけた作品制作だからこそ、自分が心から「やりたい!」と思うことを今からでも頭に浮かべてほしいなと思っています。皆さんにも、卒業制作では作りたいものを存分に作ってほしいです。たまには休息を取り、家族と過ごす時間や友人と遊ぶ時間なども思い切り楽しんで、無理しすぎずに頑張りながら“自分のやりたいこと”で溢れさせる
1 年にしてください!
大石 茉利香
『短く尊き trajectoire』