SDGsにつながる、環境を考える絵本『あゆのパトロールたい』を制作!(2021.07.13)

芸術学部メディア映像学科アニメゼミ所属の3年生、清水友梨香さん(山口県立岩国高等学校出身)、田丸和さん(岡山県立烏城高等学校出身)、田村宙斗さん(岡山県立水島工業高等学校出身)の3人が倉敷市環境リサイクル局環境政策部の依頼で、倉敷市立短期大学と共同で絵本を制作しました。

この絵本の文章は倉敷市立短期大学で作成され、幼い子でも保護者と楽しめるよう漢字が使われていません。物語は水生生物が登場し、オオサンショウウオとアユが海で網に絡まったタコを救出するため川から海へ向かう物語。水質のキレイな川の上流から下流に向かうにつれて水はにごり、人間の捨てたものであふれています。海ではゴミなどで被害に遭っている生物を目撃する場面があり、環境問題を考えさせられる内容となっています。

本学ではこの物語のキャラクターをデザインし、絵やすでに完成している文章のレイアウトを考えたうえで色付けし、絵本に仕上げていきました。さらにはAR技術も駆使しており、専用アプリを搭載したスマートフォンを絵本にかざすだけでキャラクターが3Dで飛び出し、指で動かすこともできます。

この絵本の制作期間は約1カ月と短く、作画を担当した清水さんと田丸さん、ARの3Dモデリングを担当した田村さんは、大学授業で多忙な中、かなりタイトなスケジュールで制作に打ち込んだそうです。制作時のご苦労を訊ねると「絵本作りは初挑戦だったので、すでにある物語の文章と絵の画面のリズムが不自然にならないように気を遣いました。」「キャラクターの作画が繊細で、水生生物の体表の柄(テクスチャー)が魚の種類により細かく違っているため、3Dでスマートフォンに浮かび上がるキャラクターを絵本のそれにリアルに似せるため、テクスチャーの細部にこだわるところがかなり苦労しました。」とのことでした。(なおキャラクターデザイン/レイアウト/アートディレクションは本学卒業生で非常勤講師の山下真未先生が担当しています。)

最後に「この絵本作りはとても楽しかったです!でも、制作工程がありすぎて、果たして本当に作品として完成するのかが心配でした。今回、実際に印刷製本された絵本を手にして、自分たちの描いたものが形になったことにとても感動しています。」と3人は顔を見合わせて語ってくれました。

絵本に登場する魚たちの色合いがとても素敵なことは言うまでもなく、動きや表情もイキイキとしていて物語の世界に引き込まれます。絵本は、物語の内容だけでなく、描かれた絵の魅力により読者に伝わるものが大きいということを実感させられる作品となっています。本学図書館に展示していますので、皆さんもぜひ手に取って読んでみてください。