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「蓮の中」

INTERVIEW

このテーマを選んだ
きっかけはなんですか?

「レンコン畑」の作り出す空間

倉敷に住んでからスーパーに買い出しに行く際に初めて
「レンコン畑」を見ました。
その葉の大きさ、密集具合が作り出す空間にすごく魅了されました。
その時感じた空気感と「何か」に似ていると思った物をのせて描いています。

倉敷に住んでからスーパーに買い出しに行く際に初めて「レンコン畑」を見ました。
その葉の大きさ、密集具合が作り出す空間にすごく魅了されました。
その時感じた空気感と「何か」に似ていると思った物をのせて描いています。

「何か」に似ているとありましたが、
その何かとは
なんだったのでしょうか?

人々の競争や成長

レンコンの葉の独特の重なり合いの間から得体のしれないものが
出てくるような不気味さを感じました。
しかし、そのような不気味さを持ちつつも美しいのはなぜかと考え、
人々の競争や成長とつながる部分が多いなと感じました。

レンコンの葉の独特の重なり合いの間から得体のしれないものが出てくるような不気味さを感じました。
しかし、そのような不気味さを持ちつつも美しいのはなぜかと考え、人々の競争や成長とつながる部分が多いなと感じました。

制作した作品の
こだわりはなんですか?

塗り重ねることで現れた絵具の色味、厚さ

塗り重ねることで現れた絵具の色味、厚さです。
また、実際の風景と自分の世界観を合わせた情景を表現出来るよう、
全体の色合いを合わせる事にこだわっています。

塗り重ねることで現れた絵具の色味、厚さです。
また、実際の風景と自分の世界観を合わせた情景を表現出来るよう、全体の色合いを合わせる事にこだわっています。

成長したと実感した
瞬間を教えてください。

自分の表現方法の確立

元々、自分にとって日本画は「古く伝統的な物」であるという固定概念が強く、
その描き方も伝統の手法があり、それに囚われていたのですが、
作品を通じて自分の表現方法を模索し、表現することが出来たところです。

元々、自分にとって日本画は「古く伝統的な物」であるという固定概念が強く、その描き方も伝統の手法があり、それに囚われていたのですが、作品を通じて自分の表現方法を模索し、表現することが出来たところです。

葉の重なり合いの立体感に
感銘を受けたのですが、
どういうふうに表現したのですか?

色の明暗の強弱のつけ方

同じ葉なので、実際の色はほぼすべて同じなのですが、
その中で色の明暗の強弱をどうつけるかによって立体感がでるかを
試行錯誤するところがすごく苦労しました。
手前の葉は、青、紫、白などを使い、奥の葉は、黒、緑、黄色などを
使って表現していくという方法で制作していきました。

同じ葉なので、実際の色はほぼすべて同じなのですが、その中で色の明暗の強弱をどうつけるかによって立体感がでるかを試行錯誤するところがすごく苦労しました。
手前の葉は、青、紫、白などを使い、奥の葉は、黒、緑、黄色などを使って表現していくという方法で制作していきました。

作品制作を通して、
苦労したことはなんですか?

イメージに近づけていくこと

準備段階に大きな板や紙を多く重ねる為、かなりの時間がかかります。
絵の具などの乾く時間も必要であり、制作開始が2021年の11月から始めて、
現在(取材時:2022年11月)も完全に完成には至っていません。
そのくらい長期間かけて、自分の思い描いているイメージに近づけていくことが、
一番苦労した点です。

準備段階に大きな板や紙を多く重ねる為、かなりの時間がかかります。絵の具などの乾く時間も必要であり、制作開始が2021年の11月から始めて、現在(取材時:2022年11月)も完全に完成には至っていません。そのくらい長期間かけて、自分の思い描いているイメージに近づけていくことが、一番苦労した点です。

最後に、
後輩へメッセージをお願いします

計画性をもつことが大事

時間に余裕をもって制作したいのであれば、
計画性を持つことが大事だと思います。

時間に余裕をもって制作したいのであれば、計画性を持つことが大事だと思います。