倉敷芸術科学大学

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2025.10.08

フィンドリー大学への留学を経て、物流業界へ

2024年8月~2025年5月まで、協定校である(アメリカ)フィンドリー大学に留学していた
芸術学部4年に在籍する佐藤さん。

内定を獲得するまでの道のりや、将来の夢についてインタビューしました。

就職活動について

-就職活動のスケジュールや大切にしていた軸について教えてください。
佐藤さん:本格的に就活を始めたのは、アメリカ留学中でした。ありがたいことに企業説明会がオンラインで開催されていたので、興味のある業界に積極的に参加し、自分が将来やりたいことを具体的に考えるきっかけになりました。

最終的に志望したのは物流業界です。業界自体が安定しているという印象に加え、倉庫管理部門では海外出身の人材も多く働いていると知り、彼らと一緒に働けることに大きな魅力を感じました。留学経験を活かせると確信できたことが、進路を決める大きなポイントになりました。

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前期にコーラスの授業をとっており、その一環で教会でコーラスを行ったの様子


4月から始まる新生活について

-物流業界で働く上で、楽しみなことはどんなことですか?
佐藤さん:アメリカ留学中は北米系のコミュニティーと主に交流していましたが、就職先ではアジア系の方々が多く働いているそうです。新しい出会いや交流が楽しみですし、留学経験を活かして海外出身のスタッフに寄り添い、頼りにしてもらえるような人材になりたいです。

-留学した佐藤さんだからこそできる、寄り添い方を具体的に教えてください。
佐藤さん:例えば、話し方です。相手に内容がきちんと伝わっているか丁寧に確認したり、会話を急がず柔軟に対応することを大事にしたいです。留学時代に印象的だったのは、大学の食堂でスタッフの方が毎回「こんにちは」「さようなら」と日本語で挨拶してくれたことです。小さなことですが心地よく、精神的な支えになりました。自分も外国人スタッフの母国の文化や言葉に関心を持ち、同じように寄り添いたいと思います。

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国際交流を目的に高校で日本料理(おにぎりとぜんざい)を一緒に作る授業をした様子


就活の思い出

-面接で企業の方から言われた印象的なことはありますか?
佐藤さん:オンライン面接で「アメリカ留学中です」と伝えたら、時差が11時間ある中で頑張っていることを「ガッツがあるね」と前向きに受け止めてもらえ、とても嬉しかったです。さらに内定式の場でもそのことを覚えていてくださり、感動しました。

卒業までに取り組みたいこと

-卒業まであと半年ほどですが、学生の間にしておきたいことは?
佐藤さん:まずは卒業制作をしっかりやり遂げること。そして英語力をブラッシュアップしたいです。知っている単語で伝える力はあるので、語彙力を増やして言いたいことをすぐ言語化できるようにしたいと思っています。さらに、物流に関する記事を読んで知識を深め、4月からの仕事に備えたいです。

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日本文化の授業で茶道の体験を行った時の様子。私は教師役を担当。


将来の夢について

-これからの活躍もますます楽しみな佐藤さんですが、最後に将来の夢を教えてください。
佐藤さん:私は海外でバリバリ働くよりも、日本で外国人の人たちが暮らしやすく生活できるようなサポートをしていきたいです。一概に「外国人」といっても、一人ひとり背景や考え方は異なるのが当たり前。先入観をもたず、交流を重ねていきたいと思います。これから働く会社でも、日本人スタッフと外国人スタッフの間に入り、円滑なコミュニケーションを実現できる管理者になるのが将来の目標です。

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大学内の留学生と外国に興味のある学生のコミュニティで帰国前に集合写真


丁寧に物事を考え、相手を尊重しながらコミュニケーションができる佐藤さん。
その姿は、留学を通して培った柔軟さと温かさの表れでもあります。

4月からは新しい舞台、物流業界へ。
異なる背景をもつ人々の間に立ち、橋渡し役として活躍していく姿が、今から目に浮かぶようです。

夢が形になる日を、私たちも心から楽しみにしています。