倉敷芸術科学大学

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2024.01.17

#Event

エチオピアで子供たちの教育支援のボランティアに参加して来ました!

動物生命科学科2年生がエチオピアに渡航し、子供たちの教育支援のボランティア活動に参加して来ましたので、体験記を紹介します。

こんにちは。私は、この冬休みを利用して、20231225日(月)から202416日(土)までの間、アフリカの北東部に位置するエチオピアに行って来ました!

私がエチオピアを訪問したのは、昨年(2023年)の本学科「特別講義」の聴講がきっかけでした。講師は、エチオピアで貧困家庭の子供たちがストリートチルドレンになるのを予防する目的で、現地にフリースクールを設立した元動物病院勤務の湯本沙友里先生。

湯本先生は、動物看護学校卒業後に動物病院に勤務しながら、学生時代より続けていた動物愛護活動に取り組まれていました。退職後は、国際協力NGOスタッフとしての活動や東日本大震災後の福島県と岩手県での被災地支援、ケニアでの野生動物保護視察などを経て、2013年からエチオピアにおけるストリートチルドレンや女性の人道支援に取り組んでいます。

私は、この講義を通じてエチオピアの人たちの「幸せは一人で感じるものではなく、誰かと共有するもの」という考え方に心を動かされ、実際に現地の人たちに会いたくなりました!そこで早速、湯本先生に取り次いでもらい、予防接種や準備物などのアドバイスを受けました。実に人生初の空港、フライト、海外でしたが、気が付けば自分一人でアフリカに渡っていました!

滞在地のアカコ村は、高層ビルが立ち並ぶ都会の首都アジスアベバ市内にありますが、中心地から離れた標高3000mに位置し、インフラ整備が行き届いていない地域でした。そのため、水や電気の供給が止まっていました。舗装されていないガタガタの道で、牛や羊が自由に歩き回っていて、ライフラインの供給が頻繁に途絶える環境でした。ここでの生活は、食器や洗濯物などを桶に入れた雨水で手洗いするなど、人生で初めての体験ばかりでした。

フリースクールでは、プレゼンをすることになっていましたので「日本で動物がどのように飼われているか」をテーマとして話すことにしていました。ところが、その打ち合わせの時に「ここに住んでいる人は常に生きるか死ぬかの状況にある人が多い。実際、動物を構っている余裕のある人はほとんどいないから、そのような中で何を伝えられるかを考える必要がありますね」と助言されました。この時に誰に対して何をどのように伝え、最終的に何を成し遂げようとしているのかを深く考えさせられました。これを踏まえて修正した本番のプレゼンでは、ぎこちない英語でありつつも、動物の魅力について話し、自分の心を救ってくれた動物を助ける仕事がしたいという思いを伝えることができました。

お手伝いしたアカコ村の14日のクリスマスパーティーでは、子供たちが素敵な衣装を着て、校内に流れる音楽にあわせてみんなで一緒に踊りました。子供たちの笑顔は一生の宝物になりました。

今回のエチオピア滞在では、日本で何不自由なく使えるトイレやシャワー、水道や電気、大学で勉強できることなど、自分がどれだけ恵まれていて、幸せな環境にいるのかを改めて実感することができました。

短い渡航期間ではありましたが、エチオピアの人たちや学校に通う子供たちから教わったことをいつまでも大切にして今後の人生に活かしていきたいと思います!

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フリースクールでの授業中の様子

※画像は許可を得て使用しております。

(文責:村尾)