倉敷芸術科学大学

「健康」を守る人に
「健康」を生み出す人に

人体の構造から心の健康まで、総合的な知識や専門的な知識や技術などを体系的に学ぶことで、運動指導者・教員・トレーナー・救急救命士など、一人ひとりの目指す未来を見据えながら、人々の「豊かな生活」に貢献するプロフェッショナルを目指します。

健康科学科Health Sciences

アート&サイエンスが
「わたしの学び」を変える

ここにしかない学びと出会う学科の特徴

人々の「健康」を支えるスペシャリストを目指して

「健康」という言葉は我々の周りで広く用いられており、また「健康であること」は、多くの人が理想とする生き方であるとも言えます。一方で、年齢や性別、取り巻く社会環境や人生の目標など、それぞれのライフステージにより求める「健康」にはさまざまな形が存在するのかもしれません。健康科学科では、その「健康」を科学的・多角的にとらえ、的確な状況判断や決断力など臨機応変さが求められる各現場のニーズに対応できる、健康運動・スポーツ・教育・救急のスペシャリストを育成しています。

最新鋭の機器を用いて最先端の知識を学ぶ

動作解析システム、酸素摂取量測定システム、ウェアラブルGPSデバイス、光電管システムなどの機器を揃え、学習と研究活動を後押しします。

医療・健康分野のスペシャリストを育成

運動指導者・アスレティックトレーナー・教員・救急救命士などの資格取得が可能。社会・地域に貢献できる人材を育成します。

「公務員試験対策講座」も充実

健康科学科では消防官や警察官などを目指す学生を対象に「公務員試験対策講座」を開講。学内にいながら、充実した公務員対策を受講することが可能です。

学びを究める分野紹介

健康・運動指導者コース

安全で効果的な健康・運動指導を行うためには、年齢や性別、体力レベルなどを考慮して対象者にとって最適なプログラムを提供する必要があります。本コースでは、運動、栄養、休養の講義や実習を通じて、幅広い年齢層に健康・運動指導ができる人材の育成を行なっています。

アスレティック・トレーナーコース

スポーツ障害、コンディショニング、栄養管理など、アスリートが直面する問題は多様化しています。本コースでは、アスレティックトレーナー資格取得を目指した学習を通してアスリートが抱える問題解決をサポートできるスポーツ医・科学のスペシャリストの育成を行なっています。

救急救命士コース

傷病者に的確な措置を行うための高度な医学的知識と技術が必要とされる救急救命士。近年はチーム医療体制の普及に伴い、コミュニケーションスキルも求められます。本コースでは、これらの知識・技術を幅広く学び、救急医療の最前線で活躍するプロフェッショナルを育成します。

教職課程:保健体育教員免許

健康科学科では、大学共通の教職科目と健康科学科の専攻科目の単位を取得することで、中学・高校の「保健・保健体育教員免許」を取得することが可能です。健康科学科で学び子どもから高齢者、アスリートに至るまで「健康・スポーツに関する専門知識」を有した教員の育成を行なっています。
※救急救命士との同時取得は出来ません

学びに最適な環境を施設設備

健康科学実習室

マシン・フリーウエイトのトレーニングシステムとフィットネススタジオを完備した実習棟。授業だけでなく、競技パフォーマンスの向上や救急現場で活躍できる能力の獲得を目指して、学生が日々のトレーニングに使用しています。

運動科学実習室

筋力や酸素摂取量など、スポーツ科学分野の実習・研究が可能な実習室。「筋力が上がった」「スタミナがついた」などトレーニングにより起こる生体現象の「なぜ?」について、詳細に学習・研究できる測定・解析機器を完備しています。

救急救命実習室

救急救命士コース専用の実習室。救急救命の知識・技能を学ぶための機材を完備し、さまざまなシチュエーションを想定した実習を日々行なっています。また、技能の向上を目指して自主的に行う学習にも用いられています。

先輩たちのリアルボイスインタビュー

小田垣 福子さん
関西医科大学附属病院健康科学センター
2020年卒業 健康科学科

運動が好き!体育が得意!
その気持ちから始まった、みんなの健康を支える仕事

心臓の病気から健康な日常生活へのリハビリを支援。

私が所属する健康科学センターは、心筋梗塞など心臓の病気から日常生活に復帰を目指す人や再発予防の支援を行っている施設です。健康運動指導士の私は、体操や筋トレ、ウォーキングなどリハビリの指導を担当。心拍数や血圧などをチェックしながら、無理なく適切な負荷が心臓にかかるような運動のサポートを行っています。
仕事では、体のつくりや疾患、栄養学など、専門的な知識が欠かせません。大学時代のテキストやノートを見返して勉強し直すことがあるのですが、現在の仕事に直結する内容がとても多いです。あらためて、大学時代の学びの充実ぶりや先生方の指導に感謝しています。
私は小中高とソフトボールをしていました。得意科目は体育。大好きなスポーツに携わる仕事がしたいと考えて、倉敷芸術科学大学に進学しました。在学中にはアスレティックトレーナーと健康運動指導士の資格を取得しました。勉強は確かに忙しかったですが、好きな分野のことだから苦にはなりませんでした。大学の学びは、興味あることを専門的に学ぶものです。それは、高校までの学びとはまったく違います。ぜひ皆さんも、好きなことに思い切り打ち込んでください。

Q 趣味・特技は?

ドラマを観ること
医療ものと刑事もののドラマが好きです。

Q 今夢中になっていることは?

動画のサブスク
ドラマ好きがこうじてサブスクに加入。満喫しています!

Q お気に入りのアプリ・アイテム

Twitter
心臓リハビリに携わる医師や看護師をフォローしています。

安田 健人さん
東京消防庁
2017年卒業 健康科学科

念入りな準備や丁寧な仕事の一つ一つが
助けを求める人を救う。

機動隊に所属し、災害救助に携わりたい。

東京消防庁に所属し、救急車の運転手をしています。もちろん運転だけでなく、傷病者の応急処置や手当なども担当。救急救命士の資格を持っているので、点滴や薬の投与なども行っています。日によっては、これらの業務を1人で受け持つこともあります。救急の現場は、1つとして同じものがありません。毎回が新しい状況で、しかも時間が限られるなか、知識や経験を総動員して対応にあたっています。難しい仕事なのですが、だからこそ、やり遂げたときの達成感がたまらない仕事でもあります。
出動要請があると、一刻も早く現場に駆けつけたいです。でも、焦って途中で事故などを起こすと元も子もありません。急ぐからこそ落ち着いて丁寧に仕事をする。それが一番大切だと感じています。工事で通行止めになっている道路を確認しておくなど、念入りな準備も欠かさないようにしています。
仕事では、後輩などに解剖生理学の説明をすることがあります。そこで生かしているのが、大学時代の先生の指導方法。とても好評で、周囲からの信頼につながっています。
東京消防庁には、機動隊などの専門性の高い部署があります。経験を積んで技術を磨き、機動隊に所属して災害救助に貢献することが今の目標です。

Q 趣味・特技は?

キャンプと筋トレ
休みの日は友人とバイクでキャンプに行っています。富士山から登る朝日を見ながら飲むコーヒーは格別です。筋トレは大学時代から継続しており、大学の時はボディビルで2位。今年はフィジークの大会で6位入賞でした。消防職員として体力も必要なので、継続して行なっています。

Q 今夢中になっていることは?

子育て!
8月に第1子の男の子が産まれました。疲れて家に帰っても、笑顔を見ると疲れが吹き飛ぶくらい、めちゃくちゃかわいいです。いつか一緒にキャンプに行くことが夢です。

Q お気に入りのアプリ

YouTube
トレーニング動画やキャンプ動画を見ています。最近はiPadを買って、キャンプ動画を作るのにもハマっています。

Q お気に入りのアイテム

最近買ったSchottの革ジャンと、YAMAHAのビラーゴ250のバイクがお気に入りです。古いバイクでいじりがいがあり、とても楽しいです。

卒業生の実績数字で見る(資格・就職)

救命士合格率

2021年
(2021年度卒業生)

100%
(全国平均91.3%)

2020年
(2020年度卒業生)

80%
(全国平均86.7%)

公務員合格数

2021年
(2021年度卒業生)

9

2020年
(2020年度卒業生)

8

教員採用人数(卒業生)

2021年
(2021年度卒業生)

5

2020年
(2020年度卒業生)

2

卒業後の私をイメージするモデル進路

健康運動指導士
「いつまでも健康で」をサポートする運動指導のプロフェッショナル

健康運動指導士は、医師や理学療法士、管理栄養士などと連携し、安全で効果的な運動のプログラムを提供する、健康運動のスペシャリストです。本学科では、学内での授業・実習に加え、健康運動現場での実習も行い、4年生時の資格取得を目指します。

アスレティックトレーナー
アスリートのベストパフォーマンスを引き出すプロフェッショナル

トレーニングやリハビリテーションなどの基本技能はもちろん、現場での対応力を有した「真にプレイヤーをサポートできる」アスレティックトレーナーを育成します。本学科では、学内での授業・実習、競技スポーツ現場での実習を行い、4年生時の資格取得を目指します。

救急救命士
救急救命の最前線で戦うプロフェッショナル

高度な医学的知識と技術を有した「救急医療の最前線」で活躍できる救急救命士を目指します。本学科では、学内での授業・実習に加え、病院での実習や救急車同乗実習など経て、4年生時に国家試験に挑みます。

学びを積み重ねるカリキュラム

夢の実現を後押しする充実の3コース

健康科学科では、皆さんの夢の実現をサポートするべく「健康・運動指導者コース」「アスレティック・トレーナーコース」「救急救命士コース」の3コースを配置しています。1年生は自らが興味を持つコースの知識・技能を主に学びつつ、各コース共通の知識となる身体の機能・役割や他コースの知識も学ぶことで、健康を多角的に捉える素地を養います。そして2年生以降は、自らの目標とする将来像から専門コースを選択し、各コースに応じたより専門的な内容を学んで知識・技能を発展させ、目標の達成へ邁進していきます。

スポーツトレーニング理論・実習

競技力向上を目的としたトレーニングの理論やその方法について学び、スポーツ指導者やトレーナーに必要な基礎的知識と技能を身につけます。

アスレティックトレーナー概論

競技スポーツ現場で活動するアスレティックトレーナーの役割とその活動について、歴史的背景および諸外国の状況から、現場でのコーチ・スポーツドクターなどとの連携に至るまで、深く掘り下げて学びます。

救急医学概論I

救急活動の基本とともに「生命倫理」、「医の倫理」を学び、救急救命士として必須となる救急医療の基礎的な知識を身に付けます。

運動負荷試験(実習含む)

運動は内容が同じであっても、その反応は人によって様々であり、時に危険が伴うこともあります。本授業では対象者に最適な運動の設定や疾病の予見などに必須となる運動負荷についてその理論・方法・評価について実習を交えて学びます。

ストレッチング理論(実習含む)

スポーツ場面における傷害予防を目的としたストレッチング、ウォーミングアップ・クーリングダウンや、コンディションを評価するための各種評価方法について学び、コンディショニングに関する実践的な知識と技術を学びます。

シミュレーションII

傷病者の緊急度・重症度を的確に判断し優先される処置は何かを選択できる知識と判断力、手技を習得することを目指します。また、近年増加している「院内救命士」として勤務する上で必要な医療安全・感染対策・チーム医療などの知識も学びます。

エアロビクスエクササイズ実習

健康づくり運動として用いられるエアロビクスエクササイズの実施・指導方法について学びます。授業を通じて対象者の目的や特性に合った実施・指導方法を習得し、楽しさ・安全性・効率性がそろった運動プログラムの作成手法の習得を目指します。

アスレティックリハビリテーション理論・実習

アスレティックリハビリテーションで用いる各種エクササイズ・物理療法などの知識・技術とともに、アスレティックトレーナーが有するべきリハビリテーションの専門的知識・技能を身に付けることを目指します。

救命救助法

現場活動における適切な観察・判断・処置や基本処置など、救急現場等で活動する救急救命士として必要な実践能力を習得を目指します。

アスレティックトレーナー実習I

競技スポーツ現場で指導者とともにトレーナー活動を行うアスレティックトレーナーにとって必須である、現場で実践できる知識と技術を学びます。

救急車同乗実習

消防機関において救急自動車に同乗し、救急現場の状況や傷病者の観察・処置、家族等への対応、医療機関への収容方法など実際の救急活動について学びます。

ウィンタースポーツ実習

スケートおよびスキーといったウィンタースポーツ技術の習得を通して、運動不足になりがちな冬季にできるスポーツの幅を広げ、季節に応じたスポーツ活動の実践と指導ができるようになることを目指します。

野外スポーツ実習

スキューバダイビングの技術や機械操作方法を学ぶとともに、海における安全管理の習得を目指します。最終目標として、初級資格者(オープン・ウォーター)の資格取得を目指します。

卒業研究

学科教員からの指導・助言の下、研究テーマの設定・実験調査の実施・結果の考察を行い、研究論文を作成します。また大学での学びの総決算として、研究内容について「卒業研究発表会」にて発表を行います。

学科での取り組み学科オリジナル

ART&SCIENCE