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2022.02.09
教育・研究Science
円珠院所蔵『人魚のミイラ』研究について(2022.02.09)
倉敷芸術科学大学は、2022年 2月2日より、岡山県浅口市の円珠院に収蔵されている「人魚のミイラ」を、科学的・民俗学的に研究するプロジェクトを開始しました。
【概要】
本学は、浅口市円珠院が所蔵する『人魚のミイラ』について、宗教法人円珠院の全面的なご協力の下、木下 浩氏(岡山民俗学会理事)、倉敷市立自然史博物館と共同で研究を開始します。本学の研究担当者は、化石哺乳類の専門家である加藤敬史教授が上半身を、魚類学を専門とする山野ひとみ准教授が魚体部の形態を分析し、分子生物学を専門とする武光浩史准教授が剥離物の DNA分析等を行います。木下 浩氏は民俗学・歴史学の立場から調査・研究を行います。
【研究の進捗状況】
2月2日から3日にかけて、ミイラのX線CT撮影とX線撮影を行い、併せて表面の観察、撮影と、剥離物の収集を実施いたしました。4日は14時過ぎまで表面観察を行い、15時には円珠院へミイラを返却いたしました。本学への貸出期間にミイラの破損などが起こらないように慎重に分析と観察を行い、無事返却となりました。
今後は、撮影したCT画像、X線画像の解析および、剥離した微物について遺伝子分析、電子顕微鏡観察などを実施し、ミイラの秘密に迫る予定です。
【今後の予定】
研究の進捗状況について3月半ばに簡単な報告を計画しています。また、9月には研究成果を報告したいと考えています。
https://www.youtube.com/watch?v=3D4SSK0uivk ※Youtubeのページが開きます
(映像制作:芸術学部メディア映像学科 丸田昌宏教授)