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2025.12.25

教育・研究Scienceイベント

【卒論MVP受賞!】ワンちゃんの「安心できる場所」を提供しよう。ワンちゃんとのより良い暮らしに貢献するプロジェクト!| 動物生命科学科

2025年12月23日動物生命科学科の卒業論文発表会が行われました。

21組の卒業論文が発表され、投票の結果MVPに輝いたのは三重研究室の伊藤百々葉さん、橋本咲也加さん、平延あやなさんの論文「飼育環境へのクレート設置が実験犬の行動に及ぼす影響」でした。


広報ちゃんによる研究解説

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みんな、こんにちは!今年度の動物生命科学科の卒業研究発表会では、三重先生のゼミの 3人の学生がチーム一丸となって取り組んだ「ワンちゃんの飼育環境」に関する研究が、見事MVPを受賞したんだよ!今日はその内容を、背景からじっくり解説しちゃうね。

20251225kure-toinnuAC.png みんなは「環境エンリッチメント」という言葉を知っているかな? 「環境エンリッチメント」は、飼育されている動物たちが退屈やストレスを感じずに、本来の行動をとることができるよう、おもちゃをあげたり、隠れ家を作ったりして生活を豊かにする工夫のこと。 ワンちゃんについては噛んだり引っ張ったりできるおもちゃをあげることや、他のワンちゃんや飼い主さんと触れ合うことが大事な環境エンリッチメントであることが知られているんだけど、「巣穴のように落ち着ける場所」をあげることが環境エンリッチメントになるかどうかはあまり調べられていなかったんだ。
そこで三重ゼミの学生たちは、「ワンちゃんが暮らすところに『落ち着ける場所』としてクレートを与えたら、ワンちゃんの生活はどう変わるんだろう?」という研究に取り組んだんだ。


何がわかったの?


研究では、動物生命科学科で飼育しているワンちゃんたちの暮らす環境にクレートを置いて、ワンちゃんたちの行動がどう変わるかを観察したんだ。
そうしたら、ほとんどのワンちゃんはクレートを置いたらすぐに慣れて、夜にはクレートの中でぐっすり休むことが分かったんだ。
さらに、ワンちゃんが退屈したり不安を感じたりするとしてしまう行動がクレートを置いたら少なくなったんだよ。
 ネコちゃんは箱のような狭い場所が大好きということはよく知られているけど、ワンちゃんもネコちゃんと同じく「狭くて落ち着ける場所」が大好きで、クレートを置いてあげるだけでワンちゃんの心と体の健康に良い効果があるんだね!
ワンちゃんと一緒にお部屋で過ごす飼い主さんも多いけど、ワンちゃん専用のお部屋を準備している飼い主さんは多くないんじゃないかな?
いつもお出かけに使っているクレートをワンちゃんと一緒に過ごすお部屋に普段から置いておくだけで、クレートが「ワンちゃん専用のお部屋」となって、ワンちゃんがリラックスできる効果が期待できるんだね!

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「どうしたら人と暮らす動物がもっと快適に過ごせるかな?」と考えて研究に取り組むことで、人と動物がより幸せに暮らせる社会の実現を目指す。それが私たち動物生命科学科の学びの醍醐味なんだ! 
あなたも私たちと一緒に、動物たちの気持ちに寄り添うプロフェッショナルを目指してみませんか?

20251225-2.jpg写真:三重研究室のみなさん

解説の最後に詳しい内容を知りたい人は大学に問い合わせてね。